2009年7月12日 (日)

アダルトビデオ革命史

Book090712藤木TDC・著 幻冬社新書

今まで誰も整理しようとしなかったアダルトビデオの歴史を、この分野の評論ではもっとも信頼のおける著者が、その誕生から無修正動画が氾濫する現在までを、メディアや撮影機材、流通形態の変遷を押さえつつ、丹念かつコンパクトにまとめた一冊。アダルトビデオが誕生し、一気に市民権を得ていく80年代中盤から後半という時期は、ちょうど僕の高校から大学時代にあたり、当時の生活はAVとはまさに切っても切れない関係にあった。AV世代という言葉がもしあるとすれば、80年代後半に青春期を送った今の40代前半から半ばの人たちを指すにちがいない。その人たちにぜひ読んで欲しい一冊。

余談だが今朝の新聞の社会面に“立命館大のアメフト部員 AV出演で退部”という記事が載っていた。アメフト部員の高額バイト…それっていわゆるAVではなくて、もっと狭い世界で流通しているホモビデオのことでしょう。何でもかんでも“AV”として括ってしまう浅はかさ…世間の認識なんてそんなもんなんでしょうね。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月31日 (火)

[真説]放送禁止作品 封印解除

Book090331_2 三才ムック No.237

かなりネタ切れ感漂うシリーズの第3弾。円谷=チャイヨー問題のその後や「ハケンの品格2」の企画中止、森山直太郎「生きてることが辛いなら」騒動、槇原敬之「約束の場所」裁判、テレ朝「ウソバスター」の捏造ブログ騒動など、比較的新しいネタのフォローには余念が無いが、前の2冊に比べれば読み応えは なさすぎ。唯一、前2冊で取り上げられなかった“ゲーム業界編”が新鮮で目を惹くが、興味がない人にはかなり辛い。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月16日 (月)

画像でみる 放送禁止作品

Book090316 コアムックシリーズNo.399 コアマガジン

コンビニ本の定番ネタ“放送禁止作品”を扱った一冊。キャプチャー画像をたくさん掲載しているところがミソで、これもコンビニ本の人気ネタ“恐怖画像”本のビジュアル構成をとりいれたかたち(トラウマCMを扱った章など、完全に恐怖画像本のノリ)。ただ読み進めていくと、後半はTV番組中での事故や女子アナのパンチラなどを扱った(これもコンビニ本の定番)“ハプニング”ネタばかりに…。美味しいとこどりをしたのだろうが、かなり散漫な印象を受ける。韓国製のパクリアニメを特集した第1章はなかなか面白い。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月11日 (水)

週刊 世界百不思議 No.1

Book090311 講談社

ほとんどネタが出尽くした感のある週刊百科全書だが、まだそれがあったかという世界“百”不思議。創刊記念190円という破格値と、コティングリーの妖精写真を配した表紙のセンスに惹かれて購入したものの…記事のレベルはイマイチ。こういう分冊百科は史料価値がもっとも重視されるポイント。これではムーやウラモノ実話雑誌の読み捨て記事とそんなに変わらない。2号以降、定価580円ではちょっとキツイ。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月 7日 (日)

ホラー映画の世紀

Book081207 別冊宝島1577

新旧のホラー映画を紹介したムック本で、内容は正直言って初心者向け。一部マニアックな記事もあるが、カラースチルを漫然と並べただけの手抜き頁も多く、作り手の情熱は感じられない。ただし、付録として「カリガリ博士」と「フリークス」のDVDが付いているのは素晴らしい! 特に「フリークス」についてはこれが初の廉価版。画質も良いし、何より現在流通している国内版ではカットされていたラストシーン(小人の恋人の再会)がきちんと付いているのが素晴らしい。この最後にホッとさせるシーンがあった方がいいのか、なかった方がいいのかは意見の分かれるところだが、かつてのにっかつビデオ版に慣れ親しんだ世代には、こちらの方が絶対にしっくりくるはず。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月11日 (火)

「仁義なき戦い」伝説

Book081111 別冊宝島編集部・編 宝島社

「仁義なき戦い」シリーズ5作を、主にファンの目線で熱く語った一冊で、「新・仁義なき戦い」3作は当然として、「その後の仁義なき戦い」や豊川悦司と布袋の「新・仁義なき戦い。」、Vシネでの関連作品までフォローしているあたりは嬉しい。ちょうど浅草名画座で5作を再勉強したところだったのでタイムリーな発売。しかし、これは純然たる書きおこしではなく、4年前に別冊宝島の一冊として発売された「仁義なき戦い PERFECT BOOK」の文庫版。すでに持っている人は注意が必要(タイトルを変えているあたりが微妙にいやらしい)。文庫用に録り下ろされた菅原文太のインタビューが掲載されているし、だぶっても買う価値あるかもしれないが…。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月18日 (木)

マル禁 盗作コピペ病 インターネット時代の哀しき現代病

Book080918 コピー&ペースト研究会・編 茜新社

創作物における盗作・パクリは何も今にはじまった話ではないが、特に最近は、やれどこかの漫画家が他人の絵をまんまトレースして作品を完成させただとか、どこかのアナウンサーが自身のブログで他人の文章をマルパクしただとか、朝日が読売の記事を盗用しただとか、クリエイターやマスコミの志の低さを感じさせる情けない話が実に多い。この本はそういった最近のパクリ疑惑を持たれた音楽、漫画、TVドラマ、小説・エッセイ、ブログなどを80件以上収集した充実のコンビニ本。映画ネタがほとんどないのは意外だが、もともと映画の世界はパクリやパロディに寛容で、パチモンを尊ぶ土壌がファンの間ですでにできあがっているからかもしれない。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月23日 (水)

高額懸賞金付き!未解決凶悪事件ファイル

Book080723 段 勲・著 小学館文庫

ここ10年くらいの未解決凶悪事件をコンパクトにまとめた一冊。書名では“高額懸賞金付き”であることをやけに強調しているが、内容からはそんなやましい狙いは感じられず、むしろ著者の犯人への純粋な憤りが強く感じられる。この本で事件が解決に動くとはとても思えないが、未解決事件が頻発する昨今、このへんで頭の整理をしておくにはちょうどいいかもしれない。それぞれの事件解説の最後に“刑事の見立て”と称して、現役あるいはOBの刑事による犯人像の推理が書かれているが、これが我々素人でも想像できるほどの初級レベル。日本の警察は大丈夫か?

| コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月13日 (日)

戦慄!世界の心霊・恐怖画像

Book080713 晋遊社ムック

またまた出ました恐怖画像本。今度のは先に紹介した2冊とかなりネタがかぶってます。それと半分くらいは心霊写真。中には30年以上前に出版された中岡俊哉の『恐怖の心霊写真集』(二見書房)に載っていた古典的作品もちらほら。あまり感心はできない作りだが、いいところもある。立島夕子、ベクシンスキーといった画家を、過去の作品も取り上げてきちんと紹介しているところ。これはネットに流布する“3回見たら死ぬ”などのガセネタを、画像とともにそのまま無断転載して儲ける出版社への批判ととることもできる。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 6日 (日)

明治・大正・昭和・平成 実録 殺人事件がわかる本

Book080706 柳下毅一郎・監修 洋泉社

またまたどこかで聞いたようなタイトルだが、こちらは映画秘宝でおなじみの洋泉社から出たムックで、自称“日本で唯一の本格異常犯罪研究マガジン”。今回は、発生から70周年を迎える“津山30人殺し”を筆頭に、まだ記憶に新しい在米韓国人チョ・スンヒによる“ヴァーニジア工科大銃乱射事件”や、もはや古典になりつつある“コロンバイン高校銃乱射事件”などのいわゆる“スクール・シューティング事件”、つまりモテない男の独善的なルサンチマンが引き起こした大量殺戮事件がテーマだったのだが…あまりに絶妙なタイミングで例の“秋葉原無差別殺傷事件”が起こってしまった! おそらく校了直前だったのだろう、混乱の中で無理やり速報的な頁が割かれているあたりに関係者の苦労が偲ばれる。それとこの事件で影が薄くなってしまったが、江東区美女バラバラ事件の星島某にももっともっとスポットを浴びせるべきだと思う(加藤某よりもこいつの方が殺人者としてははるかに大物だと思うので…)。いずれにしてもこのジャンルはコンビニ系裏モノ出版社が安価でいいものを出しているので、この値段では正直不満が残るが、内容で勝負ということなら、今後の継続刊行に期待したい。

| コメント (0) | トラックバック (0)

«誰かに見せたくなる!恐いサイコの画像